ハラミっていったいどこの部位?その美味しさやお薦めの食べ方をご紹介

ハラミっていったいどこの部位?その美味しさやお薦めの食べ方をご紹介

 

焼肉店において近年急速に人気が高まっている部位がハラミです。苦手な人が多いといわれているホルモンでありながら、非常に食べやすい味が特徴です。今回は希少部位ともいえるハラミについて、そもそもどこの部位なのか、どのような味でどのような食べ方が適しているのかについてご紹介します。

ハラミはどこの部位?答えは横隔膜

焼肉店において人気の「ハラミ」は、ホルモンの一種です。具体的には、ハラミは牛の横隔膜の背中側、胸とお腹の間にあり、肺を動かすための筋肉を指します。人間に当てはめると腹式呼吸をしたときに大きく動く部分で、しゃっくりの時に痙攣する部分でもあります。ハラミは牛だけでなく、豚や鶏といった哺乳類だけが持つ器官です。牛の体のほぼ真ん中に位置しているハラミは、筋肉ではあるものの肺に付いている器官であることからホルモンに分類されています。


なお、ハラミは筋肉であることから見た目も赤身肉に見えるため、タンやハツと並んでハラミを赤身系ホルモンと呼ぶこともあります。形状がスカートに似ていることから、英語では「アウトサイドスカート(Outside Skirt)」といいます。

ホルモンとモツの違いは、医学用語か否か

飲食店によって「ホルモン」「モツ」と呼び名が異なる場合がありますが、実はこの2つは同じものを指しています。ホルモンは内臓を指す医学・生物学用語、モツは内臓全般を指す「臓物(ぞうもつ)」を略した言葉です。医学的には、ホルモンは体内器官の活動を調節する生理的物質の総称ですが、食肉業界では生理的物質を分泌する内蔵などを指します。

ハラミとサガリに違いはあるの?

横隔膜にはハラミの他に、「サガリ」という部位もあります。サガリとハラミをまとめて「ハラミ」と呼ぶことも多く、また北海道地域や東北地方ではハラミを指してサガリと呼ぶこともあります。しかし厳密にはサガリとハラミは別の部位を指す言葉なので、混同しないよう注意が必要です。

ハラミが横隔膜の背中側を指すのに対し、サガリは横隔膜の下、肋骨側の分厚い筋肉を指します。ハラミは牛一頭から2本取れますが、サガリは1本しか取ることができません。長さにすると、サガリが70cm程度なのに対しハラミは40cm程度となります。サガリやハラミは余分な脂肪や筋を取り除いて精肉にすると、牛一頭から2kg程しか取ることができません。しかし近年その美味しさに注目が集まり、多くの焼肉店で見かけるようになりました。特に北海道ではハラミ(一般的なサガリ)は焼肉において欠かすことのできないほどの定番メニューとなっています。

横隔膜の下にあるサガリはぶら下がっているような形状をしていることから、英語では「ハンキングテンダー(Hanging Tender)」といいます。「Hang(ぶら下がる)」「Tender(柔らかい)」というネーミングからも形や肉質を想像することができます。サガリとハラミは味に大差はないものの、サガリはハラミほどサシが入っていません。そのためヘルシー志向の方や適度な脂を好む方はハラミよりサガリを選ぶ傾向にあります。

牛ハラミの味や食感は?

牛のハラミを見てみると、霜降り肉のようにサシが入っているのがわかります。ハラミは上質になればなるほど厚みとサシが増え、それに比例して脂の甘味や旨味、コク、柔らかさが増します。味はカルビに似てクセが少なく、弾力も良いため老若男女問わず人気の部位となっています。味はカルビに似ている一方で、カロリーに注目してみるとハラミはカルビよりも低カロリーでヘルシーな肉となっています。ハラミは肺を動かすため活発に動き続けている筋肉のため、良質なたんぱく質でできている上に脂肪が付きにくくなっています。肉100g当たりの熱量がカルビは517kcalなのに対して、牛のハラミは344kcal。しっかりとした肉の味を楽しみたいけれどもカロリーが気になるという方は、ハラミを選ぶことをお薦めします。

牛ハラミの美味しい食べ方とは?

ハラミは柔らかく、煮ても焼いても美味しくいただける部位です。しかし肉本来の旨味や脂のジューシーさを楽しむためには、塩こしょうなどのシンプルな味付けで、かつ焼き加減はレア程度にとどめておくのがお薦めの食べ方です。肉の脂が気になる方は、もう少し火を通してミディアムレアからミディアム程度にすると、脂が落ちて美味しく味わうことができるでしょう。ハラミは味にクセがない部位なので、わさびやショウガといった薬味との相性も抜群です。


ハラミはどんなお酒とも相性が良く、自分の好きなお酒を存分に楽しむことができる部位ともいえます。焼肉におけるアルコールの定番といえばビールですが、脂がジューシーなハラミはのど越しがさっぱりとしたビールとよく合うため、箸が進みます。またハラミの脂に注目するなら、焼くことによって際立つ脂の旨味や香ばしさは意外なことにスパークリングワインとも相性が良いといえます。舌に残る脂分を泡が流してくれることからもスパークリングワインと一緒ならハラミをさらに美味しく食べ進めることができます。


一方でカルビに似た味わいのハラミには、肉料理の定番赤ワインを合わせても美味しくいただけます。シンプルな味付けで強い肉の味を楽しむなら、ロックなどでよく冷やして飲むのに向いているしっかりとした味わいの日本酒も合わせやすいです。このように一緒に楽しむお酒に関して、ハラミは非常に懐の広い部位といえます。ハラミを食べる機会があれば、是非自分なりの組み合わせを楽しみましょう。

まとめ

今回はハラミについて、その美味しさやお薦めの食べ方についてもご紹介しました。参考になったでしょうか。西麻布にある「牛牛 西麻布 総本店」では、その日の良いハラミしか仕入れません。日本一のハラミだと自信を持って提供する特上ハラミ、是非当店にてご賞味ください。